2025年6月18日夕方 超クウガ展レポ

2025年6月18日、東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリーアーモ)で開催中の超クウガ展に行ってきた。対応のあれこれでプチ炎上中のイベントだが、クウガ好きとして行かないという選択肢はあり得ない。錯綜する情報に戸惑っている方、チケットを買いながら参戦を躊躇している方もいらっしゃるようなので、少しでも助けになればと、私が赴いた時の情報をまとめておく。

 

 

現着日時:2025年6月18日 17:30頃

水道橋駅から会場へ向かう。

下にリンクを貼ったブログがJR水道橋駅からの道を写真付きで詳しく解説してくれている。

 

ameblo.jp

 

 

三田線水道橋駅やその他の駅も近いらしいが、私はJR水道橋駅から行ったので他の行き方に関しては分からない。とはいえ、JR水道橋駅からはかなり近いのでどの駅から行くのがいいのか分からず迷っている場合はこの駅にしておけば間違いないだろう。

 

 

続いて、整理券をもらう。

自分は前売券を購入していたので、当日券は買わなかった。公式から当日券が売り切れたというアナウンスはなかったので販売はしていた様子。場所はおそらく会場入り口より少し手前のテント。エキスポカードのセールス用の小さなブースがあり、その更に奥。グッズ付き前売券を買った人のグッズ引き換えも同じ場所だった。

 

話を戻して整理券。

場所で言うと当日券販売所やエキスポカードブースからちょっとだけ離れた位置になるのだが、1つの長机にレジのキャスターのようなものがポンと置かれ、スタッフが1人だけで全く目立っていない(時間帯によっては行列が出来ているらしい。自分が行った時間は全く並んでいなかった)。一応机に「整理券配布所」みたいな張り紙がされているが、そこまで大きくはないし場所が奥まっているので、気付かなければ平気でスルーしてしまいそう。

そこでチケットを見せるよう言われ、提示するとそのままQRコードが記載された整理券を渡される。スタッフさん曰く「整理券を失くすと入場できない」そう。当然ではあるが。

 

自分が整理券をもらった時間がおそらく17時30分ジャストくらい。整理券には自分の番号が書かれており、QRコードを読み込むとブラウザに飛んで「残り何人」という風に表示される。その時点で約220人待ち。2時間近く待つことは覚悟の上だったので、周辺をぶらぶらと散歩することに。

この時間帯はもう大体が日陰になっており、座るところも山ほどあったので待機に苦労はしなかった。昼間だとキツイと思うが、夕方は多少蒸し暑い程度。目の前にあるタリーズ等の飲食店は激混みなので入るのは難しい。虫刺されだけ気をつけていれば、外待機で充分だと個人的には思った。

 

QRコードから飛ぶサイトではメールやLINEの登録も可能。自分の番号が呼ばれると連絡がくる仕組みになっている。私はLINEで登録したが、都度ボタンを押すことで待ち人数を確認でき、呼ばれた時にはちゃんと通知も届いた。

肝心の待ち時間だが、10~15分に1度、40人ほどが呼ばれていた印象。なので220人待ちの自分でも45分ほどしか待たずに済んだ。待機時間には外でスマホを使っていたが、もし待ち時間が長くなるようならバッテリーに不安のある方はスマホ使用を控えたほうがいいかもしれない。

 

会場付近は常に超クウガ展、ゴジュウジャーショー、全スーパー戦隊展の宣伝アナウンスがかかっており、それがなかなかに大音量なので、整理券の通知なしではたとえ会場近くにいたとしても呼ばれたことに気付かない可能性さえある。一応メガホンを使ってスタッフさんが「〇〇番までの方入場受け付けてまーす」と教えてくれるのだが、場所によっては全然聞こえなかったりするので気をつけてほしい。

 

呼ばれて待機列のところへ行くと、整理券とチケットの提示を求められる。チケットは持っているかどうかの確認のみ、整理券はその場で回収。おそらく40人ほどが一気に呼ばれるが、呼ばれた約40人の中での順番は問わない様子だった。入口手前、芝生エリアの横に整列し、そのまま入場を待つ。ここで会場内での注意事項を説明してもらえる。基本的に撮影禁止で、一部撮影できる箇所があるとのこと。撮影可能な展示にはカメラマークが付いているが、大体撮影可能ブースは皆写真を撮っているのでマークをいちいち探さなくても分かるはず。また、大きい傘は持ち込めず、外の傘立て(鍵付き)を使わなければならない。雨の日に来場される方は折り畳み傘のほうがいいだろう。

 

建物の中に入った後も少し列は続く。約20人ほど。ここまで来れば受付の目の前である。受付ではチケットを提示し、入場特典をもらう。入場特典はランダムで、受付スタッフが机の下の山札から一番上を裏向きで手渡してくれる。その真後ろにオダギリジョーの音声ガイドQRを出してくれる機械がズラッと並んでいる。1回か2回ボタンを押すとQRが出てくる仕様になっており、それをスマホで読み込むことで特別ページに遷移する。当然だがスマホのスピーカーで直に聴くことは禁止されているので、イヤホンはマストである。

 

展示は全9ブロックに分かれており、オダギリジョーの音声ガイドは2~9の計8項目。それぞれのブロックは「クウガデザイン」「シナリオ」「グロンギ」などという形でジャンル分けされており、そのお題目に沿ってオダギリジョーが様々な解説をしてくれる。短いものだと1分30秒くらいだが、長いものは15分近くある。QRコードを読み込んでから90分間しか聴くことができないのだが、展示の文章量があまりに多く、正直初見で音声ガイドと展示を両方全て堪能することは至難の業。展示の文章は大体図録にまとめられているため、現状会場でしか聴く術のない音声ガイドを優先してもいいかもしれない。

 

第1ブロックはクウガ・マイティフォームがお出迎え。後ろのモニターではOP映像が流れている。動画の撮影は禁止のため、おそらく動画が流れている間は赤のクウガを撮影することも駄目だろう(ここは不確か)。このブロック分のオダギリジョーのアナウンスは特設サイトにはないが、会場でナレーションをしてくれている。これを1周聴いてから持参したイヤホンを付けて次のブロックへ進むのがベスト。

 

第2ブロックはクウガの初期デザインについて。この第2ブロックから本格的に展示が始まるせいか、入り口からまったく人が進まない。私はここで5分ほどロスした。とはいえ、第2ブロックの入り口に当たる曲がり角を曲がると突然凄いものが目に飛び込んでくるので楽しみにしていいだろう。なお、人が多くて前に進めない時間にはひたすら音声ガイドを聴いておくことをおすすめする。いざ各ブロックに来ると、資料に気を取られてガイドを聴いている余裕がまったくないので。

 

第2ブロックを少し進むと、右手にデザイン画、左手に高寺P諸々のかなり長い文章、という展示形式に。デザイン画についつい魅入られてしまうが、左の文章を先に読む人があんまりいないので、人混みが苦手な人はさっさと進んで左手に行くのがおすすめ。なお、デザイン画も文章も、図録に収録されている。時間がない人はガラスケース内の展示だけ見てここはササッと進んでいいかもしれない。展覧会あるあるだが、入ってすぐのブースは比較的混み合っているため、逆にそこを抜けるとしばらくスカスカだったりする。

 

第3ブロックは基本5形態の立像が展示されている。このブロックに入ってすぐのところに第2号がいるため、写真撮影に勤しむ人で少々混み合う。その後も各フォーム前に人が集まるという形式になっていた。写真が大切という人はここでベストポジションを探しつつ音声ガイドを消化していくといい。また、音声ガイドは各ブースに対応しているが、展示品と一緒じゃなければ楽しめないなんてことはないので、先に聴いておく分には問題ない。むしろ90分の時間制限があるため、早めに回しておいたほうが絶対にいいだろう。なお、時間切れを迎えたからといって再度QRを読み込むために受付に戻るということはできない。

 

5形態のスーツの横に武器の初期案などが掲載されている。自分はこれをしっかり目に焼き付けたかったのだが、とにかく撮影の人達が多くてちょっとした文章を読むことすら困難だった。ただ、ここの文章は各フォームの説明くらいのざっくりとしたものなので、そこまで細かく読み込む必要はなさそう。この辺りのデザイン画も図録に収録されている。

 

第4ブロックはシナリオ。ここの通路があまりに細すぎる。第3ブロックが比較的広かっただけに、突然2列しか形成できない激狭通路になっていてかなり息苦しい。人が密集しているために熱気が凄く、また、人との距離が近いせいで臭いもあった。というか、ファン層のせいなのかやはり体臭が異常な人はちらほらいるので、周りの人にはある程度警戒したほうがいい。後に書くが、自分は物販待機列の目の前の男性があまりに臭くて20分ほど地獄を彷徨った。

 

この第4ブロックの激狭通路、右側には全49話の台本が、左側には製作陣のメモ書きやプロット等が展示されている。私はプロットにすごく興味があったので時間をかけて左側を歩いていたが、右側の台本は写真撮影できるということもあってかなり賑わっていた。とはいえ、左右どちらを選んでも進むことはほとんど不可能。もうゆったりとした流れに沿うことしかできない。なお、どちらも図録には収録されている(左側のプロット等は展示の全部かどうかは朧気なのでじっくり読んだほうがいいかも…)。そこを抜けると実際の台本の中身や撮影所のジオラマがあり、ジオラマは撮影可能。ブロック出口には井上敏樹と荒川さん・高寺さんの対談インタビューが展示されているが、図録ではそのロングバージョンを堪能できる(記憶が曖昧だが確かここに展示されてたはず…違ったらコメント等で指摘してください)。

 

第5ブロックはグロンギ。撮影可能なスーツやマスクはぜひ撮ってもらいたい。比較的広めなブースで、ここに本展覧会の目玉であるラ・バルバ・デの怪人スーツも展示されている。ここはスタッフさんが常駐しているため、撮影禁止のこのスーツをこっそり撮るということは不可能に近い。まあ普通にやるなよって話なのだが。ネットに出回らないだけあってここの管理は徹底している印象。夥しい量のグロンギデザイン画を拝むことができるが、おそらく全て図録に記載されているため、図録で問題なければ細かく読む必要はなさそう。

 

第6ブロックはライジングフォーム。ここはもう写真撮影用のブロックと割り切っていいだろう。ライジング4つとアメイジング、ビートゴウラムが展示されているのでパシャパシャと思うがままに写真を撮ってほしい。逆に写真にそこまで興味ない人はここはササッと進んだほうがいい。

 

第7ブロックは鬼門。文章目当ての人はここで恐ろしい目に遭うはず。なぜなら鈴村監督による、第1話~第46話までの膨大な量の小話が記されているからである。しかも初めて聞く話だらけ。それだけの文量がある展示にも関わらず、音声ガイドは最長の15分。ブロックに到達したタイミングで聴こうと思っている人にとってはかなり無理ゲーである。また、このブースには記念撮影が可能なポレポレのセットも。自分は写真に興味がないのでここはスルーしたが、かなり賑わっていたので撮りたいという人には更に時間を持っていかれるブロックかもしれない。なお、私が必死に読んだ鈴村監督の小話はおそらく全て図録に収録されていた…。ありがたいけれども。

 

 

第8ブロックは当時の玩具などが展示されている。グッズは写真撮影も可能で、ショーケースの上に貼られたアイデア止まりのクウガ玩具もかなり面白かった。音声ガイドも1分ほど。

 

第9ブロックはみんな大好きアルティメットとダグバの殴り合い立像が展示されている。アルティメットフォームやダグバの初期デザイン画もあり、見応え抜群。このブースラストの荒川さんと高寺Pの対談があまりに凄かったのだが、周りの人達は熱心にダグバとアルティメットフォームの写真を撮っていたのですらすら読めた。ここ、マジで読んだほうがいいです。私は落涙しかけたので…。

 

上記の対談を読み終えて先へ進むと、青空を模した壁紙の最終ブロックへ。今回集ったキャスト・スタッフの集合写真が飾られ、その周りには各々のサインが描かれている。隣には青空へ旅立たれた方々へのメッセージも。ここが展示の最終地点であり、続く物販へ進むと後戻りができない。悔いのないように。

 

物販は左側の壁沿いに1列で並ぶ仕様。ポールとチェーンで仕切られているため、割り込みは一切不可能。物販に用事がない人はスタッフに声を掛ければそのまま出してもらえるらしい。前述の通り、私はここで悪臭を放つ人物の後ろになってしまったため、しばらく恐ろしい環境で待機することに。壁伝いから、当日券売り場横スペースへと流れ、スタッフさんが物販エリアの人数を見て少しずつ列を解放してくれるシステム。私は20分ほど待ったが、この時点で19時30分を過ぎていたため、物販をちゃんと買えるのかかなり焦った(展覧会は20時まで)。なお、並んでいる時間には音声ガイドをひたすら聴きまくっていた。また、物販も狭い上にかなり混み合っていたので、直前に購入するものを決めておいたほうが絶対にいい。

 

結果的には19時40分頃物販エリアに入ることができ、お目当てのもの(と言っても図録くらいなのだが)を無事に購入。調べれば出てくるが、支払い方法としてJCBのクレジットカードが使えないので注意。また、ガチャガチャも物販エリアに置いてある。火曜日の夜は図録が一時的に品切れになっていたようだが、水曜日は潤沢に用意されていた。今後本当に売り切れる可能性もなくはないが…。全グッズ、物販エリア内にも売切れ等の表示は一切ないので注意。レジで前にいた人が「〇〇ってないんですか?(何について訊いているかは聞き取れなかった)」とスタッフに尋ねていたが、スタッフの方は「売り場になければ売切れですね…」といった感じの対応。聞いてみるのはアリだと思うが、入荷予定などは分からなそう。お目当てのグッズがある場合は物販を血眼になって探すしかない。自分は買うと決めたものをさっと取ってレジに向かってしまったため、どのグッズが売り切れていたかなどは把握できなかった。

 

会計を終えて超クウガ展から離脱。会場を出て丁度くらいに音声ガイドの時間制限が切れてしまった。帰宅して図録をざっと見たが、「あの展示が載ってない…!!!」と気付けるようなものはなかった。何なら展示会にない資料が図録に豊富に載っていてビビる。ただ、音声ガイドの文字起こしのようなものは一切ないので、会場では音声ガイドと写真撮影を最優先にしていいかもしれない。90分の時間制限なのに音声ガイド全体が1時間近くあるため、これを聴き切るということ自体がなかなか難しい。

 

まとめると

・6/18時点では平日夕方はそんなに待たない

・整理券で200人待ちでも1時間くらいで入れる

・入場したら音声ガイドと写真撮影を優先してほしい

・テキスト資料やデザイン画はほぼ全部図録にある

・図録は絶対買ったほうがいい

 

という感じである。

昼帯や土日のことは一切分からないが、平日夕方以降ならそこまで苦しまず展覧会を楽しめると思うので、ネットの評判で諦めかけている方はぜひ考えを変えて楽しんできてほしい。月火とずっとXに張り付いて超クウガ展のことをパブサしていたが、文句言っている人の大半は行く予定がない方のようだった。展示されているのが貴重な資料なのは言うまでもないが、25年も経過してここまでたくさんの人が頑張ってくれた展覧会なので、余裕がある方にはぜひ足を運んでもらいたい。

逆にどうしても行けない、行きたくないという方はせめて知り合いの伝手を辿るなりして図録だけでも手に入れてもらえればと思う。また、既に行かれた方でこの記事の内容が間違っているというご指摘や、これから行かれる方で不明点やご質問等ありましたらお気軽にコメントください。