邦画
「邦画は面白くない」派の人からは予告だけでアレルギーを発症されてしまいそうなほど昨今のティーン向け邦画らしさが詰まった映画、『ロマンティック・キラー』。これがかなり面白かった。観ないのは損、というのとは少し違うのだけれど、日本の邦画って今…
坂下雄一郎監督の最新作、『金髪』。映画館の予告でなんだか変わった雰囲気の映画だなあと思ってはいたが、実際に観てみるとこれがまあ面白くて面白くて。決して大衆にクリーンヒットするような映画ではないのだけれど、社会風刺がすごく様になっていて気持…
予告の感触では平々凡々とした映画という印象で、特に期待していなかった『平場の月』。しかしこれが意外にもダークホースだった。こういうことがあるから映画鑑賞は止められない。市井の人々の感覚とすごく近い、等身大の恋愛ドラマ。劇的な感動をもたらす…
2005年にTVシリーズの放送が始まった『牙狼』も遂に今年で20周年。私は所謂2期である『牙狼 ~MAKAISENKI~』の直前辺りで初めて牙狼シリーズに触れた人間なのだが、それでももう約15年の付き合いになる。付き合いになるなどと言ってしまったが、実際にはシ…
第40回 横溝正史ミステリ&ホラー対象を受賞した『火喰鳥を、喰う』が遂に実写化。インパクト抜群のタイトルだが、中身はホラーかミステリーかなかなか判別がつかない重厚な作品で、デビュー作とは思えないほどに原浩先生の手腕が発揮されている。かく言う私…
期待通りの面白さ。タイムループコメディの人気作としてよくサブスクのオススメには出てきていて、評判が高いのも知っていたのだけれど、映画を観てビックリ。規模やキャストからしてかなりの低予算だとは思うが、脚本の鮮やかさに舌を巻いてしまった。無限…
個人的にはクレしん映画歴代トップ更新を狙えるほどの傑作だった。「ボーちゃんが鼻に紙を詰めて暴君になる」なんて馬鹿げたプロットを大真面目に一つの映画として完成させてしまえるのは、やはりクレヨンしんちゃんという作品の力だなあと。橋本昌和監督・…
2025年6月から続いている怒涛のJホラー劇場公開も佳境に入り、遂にホラーファン待望の『近畿地方のある場所について』が公開された。おそらく原作を読んで楽しみにしている人も多いだろう。原作の評判を知って、映画化を機に興味を持った方もいらっしゃるは…
5年前の衝撃は今でも忘れられない。亀梨和也主演の『事故物件 恐い間取り』が公開され、そのあまりの酷さに目も当てられなかった。『リング』の中田秀夫監督の作品がずっと何だかパッとしないというのは多くのホラーファンが感じていることだろうが、やはり…
自分は昔から辻村深月さんの小説がどうにも苦手で、奥底まで登場人物の感情を丁寧に描いて読者の共感を呼ぶ筆致に感心はすれど、決して好きと言うことはできなかった。今回映画化された原作『この夏の星を見る』も映画に備えて2日間ほどで読み終わったのだが…
4カ国6都市を舞台にした国際的映画で、主演は阿部寛。外国が関わってくると豪華な印象をつい抱いてしまうものの、この映画に関しては誇大広告だったように感じる。予告を観た時点で「なんかチープだな…」と違和感を持ってはいたが、実際の映画もかなり安っぽ…
2025年6月はなぜか矢継ぎ早にホラー映画が公開されるとんでもない1ヶ月なのだが、その先陣を切った『ほん呪』シリーズで有名な中村義洋監督の『見える子ちゃん』はとんでもない傑作だった。監督のことは信頼しているし、予告で観た霊の描写も、さすがホラー…
あまりに酷い出来で言葉を失ってしまった。 『#真相をお話しします』を観て感じたのは、邦画がここまで「エモーショナル」に特化していったのかという強い感動。とはいえそれは物語自体に対してではなく、映画そのものに対しての感動である。より詳しく言う…
ず~っと食わず嫌いしていた『花束みたいな恋をした』をようやく観た。恋愛映画をあまり観ない自分にとっては完全にノーマークで、映画館で流れるU-NEXTの予告でやたらプッシュされてたなあというくらいの記憶しかないのだけれど、実は特大ヒットをキメた凄…
2004年の大ヒット映画『世界の中心で、愛をさけぶ』を初めて観た。きっかけは単に坂元裕二脚本の映画を観ていこうかなと思った時に手軽に観られるものだった、というだけである。坂元脚本なら何でもよかったのだけれど、それでもやはりこの大ヒット作は最初…
2025年1月31日、一ヶ月の終わりにとてつもない映画に出会ってしまった。そのタイトルは『遺書、公開。』。陽東太郎の漫画を原作とした実写化作品である。漫画については全く知らないのでどれほど原作準拠なのかは一切分からないのだけれど、これだけは言える…
自分は城定秀夫監督との相性がかなり悪いので、今回も全く期待していなかったのだが、案の定全然楽しむことができなかった。どこがどう悪いということはないのだけれど、正直本当に良さが分からない。『嗤う蟲』は愛知県の田舎に引っ越してきた1組の夫婦に起…
黒澤明の助監督を務めた経験のある小泉堯史監督の最新作は、実在した町医者・笠原良策の猛威を振るう疱瘡との戦いを描いた物語。時代小説の名手・吉村昭の小説が原作となっている。実際に観てみた感想を率直に言うのなら、小泉監督の新作以外の何物でもない…
もう、かなり面白かった。原作からは大きく脚色したらしいコテコテのクドカンコメディ。多分観に行った人の多くはクドカンらしさを求めているのだろうし、需要を満たす意味では「大正解」だと思う。自分は『木更津キャッツアイ』なんかは全然ハマれなかった…
ほとんど事前に情報を入れず、映画館のタイムスケジュール的にちょうどいいからくらいの理由で『君の忘れ方』を観たら、とんでもなく面白くて見事に落涙。作道雄監督の長編初監督作品だとは知っていたが、そもそも名前も聞いたことのない方だったのでほぼノ…
ここ数年、自分世代の有名なヒットソングをベースにした映画が増えてきたような印象がある。中島美嘉の『雪の花』、中島みゆきの『糸』。それに引き続き自分の中では3作目のような気がしているが、調べてみると楽曲を原案にした映画はそう珍しいわけではない…
映画ファンの間では有名らしい山中監督の名前は今回初めて知ったのだが、注目すべき女優・河合優実の主演作ということで『ナミビアの砂漠』は以前から気になっていた。ポスターも、邦画には珍しい主人公の顔のどアップ。内容に関しては事前にHPを覗きに行く…
漫画のタイトルは聞き覚えがあったけど、映画化するほど人気があったとは知らずに驚き、劇場の予告で歯がガタガタの黒島結菜を観て衝撃を受けた記憶がある。しかし予告だけでは大してストーリーが分からない。とりあえず敬愛する堤幸彦監督ということで、一…
『きさらぎ駅』や『リゾートバイト』で一躍有名になったホラー映画監督、永江ニ朗。そんな彼の最新作は実験的アトラクションホラー作品。『きさらぎ駅』の後半と同様、観客は主人公と目線を共有することになる。60分という長さで上映規模もそこまで大きくな…
引越し先で出会った狂気に満ちた少女によって家族が狂わされるサイコスリラー的な映画だと思うのだが、どうにも自分には合わなかった。作品のテンポが冗長に感じられてしまったのもあるし、シーン単位でも驚かせてくれるものが少なかった気がしている。『ミ…
毎年クレしん映画を楽しみにしている人間として、今年の『恐竜日記』は予告の時点で不安しかなかった。あまりにも感動の押し売りが強い。自分がクレしん映画に求めているものは泣けることではないので、今年は自分向けのアプローチではない作品が来たのだな…
先に述べておくと、自分は哀川翔主演のオリジナル版『蛇の道』の良さが全く分からなかった。といってもつい先日、今回のリメイク版の前にと初めて観た程度で、そう何度も観てはいないので取りこぼしてしまったものがいくつかあるかもしれないのだけれど。そ…
いよいよ折り返し地点の3作目。もう既に雄次と耕作のドタバタっぷりに心を打たれ、既に離れるのが辛くなってきている。監督、『蛇の道』のセルフリメイクだけでなく、この『勝手にしやがれ!!』シリーズとして何か新作を撮ってくれないだろうか…。いや同じ…
1作目の『強奪計画』の次は『脱出計画』。一体何から脱出するんだろうと思って観ていたら、まさかの日本脱出してオーストラリアで悠々と暮らそうぜという意味だったのでスケールの違いに驚いた。とはいえ、雄次と耕作の庶民的なスケールは変わらない。1作目…
黒沢清作品を掘り進めている最中にぶち当たったのがこの『勝手にしやがれ!!』シリーズ。タイトルがゴダールの作品まんまで、ゴダールが黒沢清にとってかなり影響を受けた作家なんだろうなあというのがよく分かる。とはいえ、中身のテイストは本家『勝手に…