洋画
自分の中でデヴィッド・エアーと言えば『スーサイド・スクワッド』なのだが、多くの方がご存知の通りこの映画はすこぶる評判が悪い。製作中のゴタゴタによって撮り直しもあったようで、出来上がった映画はとにかく支離滅裂でストーリーにほとんど起伏がない…
M・ナイト・シャマラン監督の新作『トラップ』、残念ながら自分はあまり楽しめなかった。シャマランといえば大どんでん返しで終わるツイストの効いた作風が特徴だと思うのだが、今作は往年のやり口から離れ、連続殺人鬼の真理に焦点を当てたクライムサスペン…
ロングランとなりアカデミー賞の主演男優賞と作曲賞にも輝いた前作『ジョーカー』は、日本でも社会現象となり、当時多くの意見が散見された。ジョーカーとなる主人公アーサーに共感する人、共感する人を馬鹿にする人、観る人の心を否が応でも鬱へと誘う前作…
『ビートルジュース』の続編が36年ぶりに公開と聞いても全くピンと来なかった人間なのだが、ティム・バートン監督と知って急いで1作目を観た。1作目はティム・バートンの溢れ出る才能をそのまま垂れ流しにしたようなカオスさに満ちていて、カルト的な人気を…
エイリアンシリーズはナンバリングタイトルの4まで少しずつジャンルをずらして独自性を保っていた。だからこそどれも似通った作品にはならず、各作品にしかないインパクトがある。1作目の前日譚をリドリー・スコット自ら手掛けた『プロメテウス』と『エイリ…
『エイリアン』『ブレードランナー』『レジェンド/光と闇の伝説』に続いてリドリー・スコットが監督したのがこの『誰かに見られてる』。ヒッチコックを彷彿とさせるような抽象的な邦題からサスペンス映画なのかと思ったが、スリラー要素はほとんどない。ラブ…
『理想郷』というタイトルとは裏腹に、すごく悲惨で虚しい映画だった。それでいて作品の示す「理想郷」がどういうものなのかはしっかりと伝わってくる。だからこそ、理想郷に辿り着けなかった者達の想いが余計に虚しく感じられてしまう。苛立ちや苦しみばか…
『エイリアン』を観た流れでリドリー・スコット作品を追っていくことに。フィルモグラフィーのうち未見かつサブスクで観られる中で最も古いものをということで、この『レジェンド 光と闇の伝説』をチョイスした。何も語ってないに等しい凡庸なタイトルから中…
ハリウッドへ返り咲くことを夢見る落ち目の元スター俳優ニコラス・ケイジをニコラス・ケイジ本人が演じるという、設定だけでもう優勝レベルな映画。これぞハリウッドといった感じの大団円へ向かっていく家族愛を描いた王道ストーリーだが、作品に恵まれない…
フランク・ハーバートのSF小説を映画化した『デューン』はドゥニ・ヴィルヌーヴによって映画化される前にデヴィッド・リンチの実写映画が公開していた…なんておそらく映画ファンならよくご存知のことなのだろうが、自分がそのことを知ったのはつい最近だった…
遠慮なく映画のネタバレをしているため、未見の方はご注意ください。 正直に告白すると、デッドプールのことがずっと嫌いだった。アメコミ原書に詳しくない自分にとっては2016年公開の映画『デッドプール』が実質彼との出会いであり(その前に日本のアニメに…
映画『勝手にしやがれ』を観た。1960年公開、ジャン=リュック・ゴダール監督の代表作。何故このタイミングで観たかというと、黒沢清監督が大きく関係している。今月に黒沢清監督の新作が控えているのでその予習にと『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を観てインタ…
最初に思ったのは、「みんな大人になってる!」だった。特にフィービー役のマッケナ・グレイス、ポッドキャスト役のローガン・キム。前作『アフターライフ』の頃はまだ子どもだったのに…。時の流れを感じさせてくる圧倒的成長。自分は特にこのシリーズに思い…
北朝鮮に抱くイメージというと、時々ミサイル撃ってくる国くらいのものだった。だが、この映画を観るとそのイメージが酷く抽象的だったことに気付かされる。北朝鮮という国はひたすらに住民を搾取し、金正恩が何よりも優先される悍ましいディストピアだった…
まずは何も考えずにこの予告を観てほしい。 www.youtube.com どういう感情を抱いただろうか。 きっと多くの方はお出しされていることそのままに、露出度の高い女性によるアクション映画を想像したと思う。もちろんこのシーンは映画に存在している。しかし、…
”『TED』のユニバーサルが送る” このフレーズだけでどういう作品なのか伝わってしまうくらい、はっきりとした輪郭を得ている映画『TED』もすごいが、このフレーズで宣伝される『スラムドッグス』はさらにすごい。下品な下ネタのオンパレードなのに、純粋無垢…
複数のヒーローの誕生譚を各映画で描き、彼らを集合させる。これこそがまさに『アベンジャーズ』の真骨頂であり映画界に革命を起こす発明だった。そのシステムが世間に衝撃を与え、馴染み、そして今は「追う作品が多すぎてついていけない」と脱落者まで出て…
「球場の観客席に人を忍ばせ、テレビ中継に映る位置に立ってもらいカメラに笑顔を向け続けさせる」 本国でのこんな宣伝が日本でも話題となった『SMILE』。ゲリラ宣伝からの情報後出しなんて、すごいプロモーションをするなあと思っていたが、残念ながら日本…
毎日暑い日が続いている~夏だ~ということでプール映画を観てみました。市民プールとかレジャー施設とか全く行ったことないですけど。 前々から映画の評判は聞いていて、ちょっと変わったギミックのB級映画があるということは知っていたんですが、なんとい…
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは私が最初に劇場で観たMCU映画なので、思い入れはかなり強い。当時連続性のある映画シリーズが展開されているとMCUのことを知ってすぐに過去作を網羅し、そのタイミングで公開されたのが『ガーディアンズ・オブギャラク…
先に公開された海外でアニメ映画史上最高記録を叩き出したという話を聞いても「ほへ~」としか思わなかった。私はマリオに一切思い入れがないのである。小学生の時にニンテンドーDSが発売され、その初回タイトルにマリオもあった。しかし私は「横スクロール…
衝撃を受けてしまった。「前作を超える衝撃」みたいなお触書がついた作品は大概肩透かしだと思っていたし、そもそも全く身構えていなかったので、急展開に大きく唸らされ、気付いたらスクリーンから目が離せなくなっていた。 1作目の『エスター』はネタバレ…
とにかく「圧倒」の一言。マルチバースという言葉が『アベンジャーズ』のおかげで一般層にまで普及してそこまで年数も経っていないというのに、もうこんなに凄い映画が生まれてしまうのかという驚き。私は『スイス・アーミー・マン』のシュールな作風がとて…
本当に「残念」以上の感想がない。アントマンは大好きなヒーローで、1作目を鑑賞した時の感動を今でも鮮明に憶えている。大好きと言っても別にアメコミを読んでいるわけではないからあくまでMCUにおけるアントマンが好きなだけなのだが、1作目の感動、シビル…
地上600mのテレビ塔に登ったら、梯子が取れて降りられなくなっちゃった!というだけで100分の映画を撮るなんてことが可能なのだろうか。可能だった。 シチュエーションスリラーに分類されるであろう本作。高所恐怖症の人はまず観ない方が良い。横になるスペ…
簡単に人の命が奪われる映画が苦手だ。 フィクションを取り扱う映画では、人の命が非常に軽んじられてしまうことが偶にある。ゴア描写たっぷりで、人の命が矢継ぎ早に奪われていくことが一種の感動に繋がる瞬間さえある。 80年代や90年代くらいまでなら、ゴ…
MARVELが3ヶ月に1作くらいのペースで新作が公開される(その上ドラマも配信される)のに対し、DCEUは『ザ・スーサイド・スクワッド”極”悪党、終結』以来1年ぶりの新作公開。シャザム2に出てくる~というような情報が当初はあったように記憶しているが、悪の…
絵画にも猫にも詳しくない自分でさえ見覚えのある可愛らしい猫の絵。しかし作者のルイス・ウェインという名前は全く知らなかった。調べてみると画集も出ていたりと、もっと有名になっていていい名前だが、そこには彼の悲劇的な生い立ちも同時に記載されてい…
アニメーションスタジオはディズニーとイルミネーションだけではないんだ!ということで以前から応援しているドリームワークスの最新作が公開。原作付きの作品で、5人の悪者達がひょんなことから世界を救う方向へと転がっていく痛快な娯楽作。行きつけの映画…
飼っていた羊が産んだ顔が羊で体は人間の「何か」を自分の子どもとして育てる夫婦…というインパクトある題材に惹かれたのか、上映初日はほぼ満席だった。多くのホラー映画を送り出してきたA24配給の新作。ポスターや設定からして、もう異常性がたっぷりであ…