洋画
面白い映画を観ると自然と明日への活力が湧いてくるような、逆に現実から逃げて映画の世界に上映後も浸っていたくなるような、とにかく高揚した状態になることがあるのだけれど、個人的には2025年で最もその感覚をもたらしてくれた映画が、この『WEAPONS/ウ…
あまりに理想的な続編で、かなり感心してしまった。3年前に観た『ブラック・フォン』がホラーとしてもジュブナイルとしても非常に面白く、シチュエーションホラーとしての完成度に慄いたことが強く思い出される。『ドクター・ストレンジ』を監督したスコット…
ポール・トーマス・アンダーソン監督のことをほとんど知らないままこの歳まで生きてこられたことを幸運に思う。映画界隈が何やらPTAPTAと繰り返し呟いているのを見て、急に教育の場で声を上げ出したのかと思ったが、よくよく調べればPTAはポール・トーマス・…
スラッシャー&ジュブナイル映画へのオマージュがたっぷりな『サマー・オブ・84』。よくタイトルの似た『Summer of 85』と混同されているのを見かけるが、2作に繋がりはないしジャンルさえまるで違う。私がこの映画を最初に観たのは、今は風前の灯火と化した…
正直まったくノーマークだったのだが、敬愛するデヴィッド・F・サンドバーグ監督の新作と聞いたら観に行かないわけにはいかなかった。原作のゲームは名前くらいしか知らないものの、その新鮮さが逆に良い効果を生んでくれるだろうと。何よりサンドバーグ監…
ピクサーの最新作『星つなぎのエリオ』は、孤独な少年が宇宙人と心を通わせるハートフルSF。『E.T.』っぽくもあり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』なところもあり、『未知との遭遇』や『エイリアン』などの有名SF映画のオマージュもたくさん。しか…
MCU映画37作目にして、フェーズ6の幕開けとなる本作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。MCUのフェーズを気にしてる人はもうだいぶ減っているような気がするが、公式からはMCUリセット計画なんてものも飛び出しているし、今年は『キャプテン・ア…
『X エックス』はスラッシャーホラーにオマージュを捧げていることは理解しつつも迫り来る面白さみたいなものは感じられず、正直この続編を観ることにも能動的になれなかったのだけれど、結果『Pearl パール』はかなり面白かった。とにかく印象的なカットが…
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演による三部作の第1作目『X エックス』。今週末に完結編の『MaXXXine マキシーン』が公開されるということで久々に鑑賞した。『ミッドサマー』が大ヒットしたA24製作の新作ということで公開当時かなり反響があったと記憶し…
差別意識がとにかく酷すぎる。倫理観が欠落した肉屋の夫婦がヴィーガンを殺しまくってハムにして売る馬鹿馬鹿しいコメディ映画、『ヴィーガンズ・ハム』。日本で観られるようになってからずっと話題になっていたのは知っていたが、特に理由もなく放置してい…
凄く楽しみにしていた新作だったのに、びっくりするほど自分に合わなくて結構落ち込んでしまっている。そう、日本公開は2作目以来7年ぶり、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の話である。 自分は『パディントン』1作目が大好きで、2作目は「そういえば観…
マインクラフトのゲームはまったくプレイしたことがなくて、狩野英孝の配信を30分くらい観ただけの接点なのに、映画は童心に帰って想像以上に楽しんでしまった。理由はもう分かっている。ジャック・ブラックの安定したコミカル演技と、それに匹敵するジェイ…
待ちに待ったキャプテン・アメリカシリーズの最新作、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』。キャップのシリーズとしては4作目(つまりキャップ4)に当たるが、キャプテン・アメリカの肩書きがサムに移って以降の映画としては1作目。『アベ…
最初に映画とは関係のない個人的な話をさせてもらいたい。この映画を観る前に『君の忘れ方』という邦画を観たのだけれど、これが完全に失敗だった。『君の忘れ方』があまりにも自分にクリーンヒットしすぎたのである。しかも映画の内容が「恋人と死別した主…
U-NEXTのランキング上位にあったのを何となく再生しただけのはずが、とんでもない作品に出会ってしまった。『バーバリアン』、あまりに面白すぎる。自分が理想とするホラー映画だった。 具体的に言うと、 ①怪異の正体が明かされないままに不穏な雰囲気が続く…
自分の中でデヴィッド・エアーと言えば『スーサイド・スクワッド』なのだが、多くの方がご存知の通りこの映画はすこぶる評判が悪い。製作中のゴタゴタによって撮り直しもあったようで、出来上がった映画はとにかく支離滅裂でストーリーにほとんど起伏がない…
M・ナイト・シャマラン監督の新作『トラップ』、残念ながら自分はあまり楽しめなかった。シャマランといえば大どんでん返しで終わるツイストの効いた作風が特徴だと思うのだが、今作は往年のやり口から離れ、連続殺人鬼の真理に焦点を当てたクライムサスペン…
ロングランとなりアカデミー賞の主演男優賞と作曲賞にも輝いた前作『ジョーカー』は、日本でも社会現象となり、当時多くの意見が散見された。ジョーカーとなる主人公アーサーに共感する人、共感する人を馬鹿にする人、観る人の心を否が応でも鬱へと誘う前作…
『ビートルジュース』の続編が36年ぶりに公開と聞いても全くピンと来なかった人間なのだが、ティム・バートン監督と知って急いで1作目を観た。1作目はティム・バートンの溢れ出る才能をそのまま垂れ流しにしたようなカオスさに満ちていて、カルト的な人気を…
エイリアンシリーズはナンバリングタイトルの4まで少しずつジャンルをずらして独自性を保っていた。だからこそどれも似通った作品にはならず、各作品にしかないインパクトがある。1作目の前日譚をリドリー・スコット自ら手掛けた『プロメテウス』と『エイリ…
『エイリアン』『ブレードランナー』『レジェンド/光と闇の伝説』に続いてリドリー・スコットが監督したのがこの『誰かに見られてる』。ヒッチコックを彷彿とさせるような抽象的な邦題からサスペンス映画なのかと思ったが、スリラー要素はほとんどない。ラブ…
『理想郷』というタイトルとは裏腹に、すごく悲惨で虚しい映画だった。それでいて作品の示す「理想郷」がどういうものなのかはしっかりと伝わってくる。だからこそ、理想郷に辿り着けなかった者達の想いが余計に虚しく感じられてしまう。苛立ちや苦しみばか…
『エイリアン』を観た流れでリドリー・スコット作品を追っていくことに。フィルモグラフィーのうち未見かつサブスクで観られる中で最も古いものをということで、この『レジェンド 光と闇の伝説』をチョイスした。何も語ってないに等しい凡庸なタイトルから中…
ハリウッドへ返り咲くことを夢見る落ち目の元スター俳優ニコラス・ケイジをニコラス・ケイジ本人が演じるという、設定だけでもう優勝レベルな映画。これぞハリウッドといった感じの大団円へ向かっていく家族愛を描いた王道ストーリーだが、作品に恵まれない…
フランク・ハーバートのSF小説を映画化した『デューン』はドゥニ・ヴィルヌーヴによって映画化される前にデヴィッド・リンチの実写映画が公開していた…なんておそらく映画ファンならよくご存知のことなのだろうが、自分がそのことを知ったのはつい最近だった…
遠慮なく映画のネタバレをしているため、未見の方はご注意ください。 正直に告白すると、デッドプールのことがずっと嫌いだった。アメコミ原書に詳しくない自分にとっては2016年公開の映画『デッドプール』が実質彼との出会いであり(その前に日本のアニメに…
映画『勝手にしやがれ』を観た。1960年公開、ジャン=リュック・ゴダール監督の代表作。何故このタイミングで観たかというと、黒沢清監督が大きく関係している。今月に黒沢清監督の新作が控えているのでその予習にと『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を観てインタ…
最初に思ったのは、「みんな大人になってる!」だった。特にフィービー役のマッケナ・グレイス、ポッドキャスト役のローガン・キム。前作『アフターライフ』の頃はまだ子どもだったのに…。時の流れを感じさせてくる圧倒的成長。自分は特にこのシリーズに思い…
北朝鮮に抱くイメージというと、時々ミサイル撃ってくる国くらいのものだった。だが、この映画を観るとそのイメージが酷く抽象的だったことに気付かされる。北朝鮮という国はひたすらに住民を搾取し、金正恩が何よりも優先される悍ましいディストピアだった…
まずは何も考えずにこの予告を観てほしい。 www.youtube.com どういう感情を抱いただろうか。 きっと多くの方はお出しされていることそのままに、露出度の高い女性によるアクション映画を想像したと思う。もちろんこのシーンは映画に存在している。しかし、…