映画
『silent』『バジーノイズ』などの風間太樹監督最新作。厚い支持層がいる一方で、自分はこの監督の他の過去作などを鑑賞し、スローテンポのストーリーと画面の作りで無理矢理エモーショナルを生み出す作風が結構苦手だなと感じてしまっていた。そのため『モ…
ここ10日ほどで1990年代の『モータル・コンバット』2作を鑑賞し、その直後に観たため存外にテンションがぶち上がってしまった。ついこの前までゲームであることすら知らなかったくせに、である。90年代の拙いVFXで頑張って表現されていたキャラクターがこん…
トランスフォーマーシリーズと言えばマイケル・ベイによるド派手な爆発と長ったるい上映時間が特徴。しかし実写作品初挑戦のトラヴィス・ナイト監督の手によって、まるで毛色の違うジュブナイル作品として生まれ変わった。スピンオフにして最適解であり、む…
ポール・W・S・アンダーソン監督による1作目がなかなかの掘り出し物だったのに対し、ジョン・R・レオネッティ監督の2作目『モータルコンバット2』は何とも縮こまった作品になっていまっていた。その後もホラー映画を多く手掛ける彼の長編第1作となる本作。キ…
海外のストップモーション映画としてこんなにも日本への愛に満ちた作品が作られていることに公開当時かなり驚いたが、やはり何度観てもとてつもない傑作だと思う。ストップモーションか否かというより、これを超えるアニメ映画もなかなかないのではないだろ…
2010年公開の、山奥に建っているシーサイドモーテルに宿泊した人々の群像劇コメディ。監督は『仮面ティーチャー』などの守屋健太郎。原作は岡田ユキオの漫画『MOTEL』で、無料で読める2話までを読んでみたがほとんど内容は映画の冒頭と同じだった。しかも全1…
来月にリブート版の2作目が公開するということで、まったく知らないシリーズだったが一旦1995年の映画を鑑賞。原作のゲームの名前さえ知らず、調べてみると海外では今も人気の高いシリーズのようなのだが、日本では20年以上ほとんど流通していないようだった…
ケヴィン・ファイギが初めて関わったMARVEL映画である本作。当時まだ20代だった彼は、アメコミへの造詣の深さで映画制作における重要な役職に就き、結果的に映画は大成功を収めることとなる。そう、MCUという強大なコンテンツを築いた男の伝説は、この映画『…
2026年末のアベンジャーズ新作に向けてMCUを全て観よう、ということで『X-メン』のTVアニメシリーズを完走したため、ようやく映画に突入。TVシリーズは1話は短くとも話数が多いのでなかなか大変だったのだが、映画ならば2時間ほど画面の前に座ってるだけでい…
特別『SAKAMOTO DAYS』の原作に思い入れがあるわけではなく、何ならそこまで面白いとも思っていない人間だったのだが、実写映画前に序盤を読み返していたら「あれ?この漫画もしかして結構面白くないか?」と気付いてしまった。台詞回しやギャグや展開は好み…
仮面ライダーアギト25周年記念作品であり、仮面ライダー生誕55周年記念作品であり、THE_KAMENRIDER_CHRONICLEの記念すべき第1作である本作、『アギト -超能力戦争-』。 アギト放送当時幼稚園児で、世代ど真ん中だった自分には大きな不安もあった。本当に、大…
長久允監督によるトー横キッズと呼ばれる人々を題材にした、森七菜主演の映画、『炎上』。大ヒットが確約されている名探偵コナン新作と同日に公開のため、私の最寄りの映画館では初日から1日1回上映に追いやられてしまっていた。ポップな予告編、森七菜の顔…
憧れの映画『アナコンダ』のリメイクを作るため、ジャック・ブラック演じるダグとポール・ラッド演じるグリフがアマゾンで映画撮影に挑む…という座組と設定だけで笑わせにきてくれるような陽気な映画、『俺たちのアナコンダ』。現代は『Anaconda』なのだが、…
期待の新人・萱野孝幸監督の最新作、『黄金泥棒』が遂に公開になった。業界ではおそらくかなり注目度の高い人物だが、私はつい先日この監督の名前を知ったばかり。それでも過去作『電気海月のインシデント』『カランデイバ』を観て虜になり、数少ない彼の監…
4月の新作映画『黄金泥棒』の予告を観てちょっと気になり、監督の過去作がサブスクにあるようで本数も多くないしとりあえず1作履修しておくかという軽い気持ちで手を出したのだが、こちらの予想を易々と凌駕されてしまい、鑑賞から一夜明けても未だ興奮が止…
社会から隔離された無人島に着陸したことで、サバイバル能力に長けた主人公とパワハラ上司との関係性が逆転し、嫌な奴に制裁を加える…だけの物語だったら凄く嫌だなと思っていた。所謂スカッとジャパン的な、因果応報隔離された無人島に着陸したことで、サバ…
『トワイライト・ウォリアーズ』のソイ・チェン監督の最新作『マッド・フェイト 狂運』。「誰でもいいから殺したい」という衝撃的なキャッチコピーが躍る本作は、占い師が殺人衝動を持つ青年と出会い、2人で運命を変えようともがく物語。作られたのは『トワ…
正月早々ポール・W・S・アンダーソン監督でミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画が公開されるのは本当にどうかと思う。あまりに正月に似つかわしくない。だがその不自然さこそが、正月という非日常にボンクラ映画という日常を差し込んできてくれているようで…
ラスト30分、あなたの世界が変わる。 こんな宣伝をされたらラスト30分を待つような鑑賞体験になってしまうだろうがと噛みついていたのだけれど、実際に観たら本当にラスト30分で物語のトーンが一気に変わった。 マクロスシリーズなどで知られる河森正治のオ…
「邦画は面白くない」派の人からは予告だけでアレルギーを発症されてしまいそうなほど昨今のティーン向け邦画らしさが詰まった映画、『ロマンティック・キラー』。これがかなり面白かった。観ないのは損、というのとは少し違うのだけれど、日本の邦画って今…
面白い映画を観ると自然と明日への活力が湧いてくるような、逆に現実から逃げて映画の世界に上映後も浸っていたくなるような、とにかく高揚した状態になることがあるのだけれど、個人的には2025年で最もその感覚をもたらしてくれた映画が、この『WEAPONS/ウ…
あまりに理想的な続編で、かなり感心してしまった。3年前に観た『ブラック・フォン』がホラーとしてもジュブナイルとしても非常に面白く、シチュエーションホラーとしての完成度に慄いたことが強く思い出される。『ドクター・ストレンジ』を監督したスコット…
坂下雄一郎監督の最新作、『金髪』。映画館の予告でなんだか変わった雰囲気の映画だなあと思ってはいたが、実際に観てみるとこれがまあ面白くて面白くて。決して大衆にクリーンヒットするような映画ではないのだけれど、社会風刺がすごく様になっていて気持…
予告の感触では平々凡々とした映画という印象で、特に期待していなかった『平場の月』。しかしこれが意外にもダークホースだった。こういうことがあるから映画鑑賞は止められない。市井の人々の感覚とすごく近い、等身大の恋愛ドラマ。劇的な感動をもたらす…
2005年にTVシリーズの放送が始まった『牙狼』も遂に今年で20周年。私は所謂2期である『牙狼 ~MAKAISENKI~』の直前辺りで初めて牙狼シリーズに触れた人間なのだが、それでももう約15年の付き合いになる。付き合いになるなどと言ってしまったが、実際にはシ…
第40回 横溝正史ミステリ&ホラー対象を受賞した『火喰鳥を、喰う』が遂に実写化。インパクト抜群のタイトルだが、中身はホラーかミステリーかなかなか判別がつかない重厚な作品で、デビュー作とは思えないほどに原浩先生の手腕が発揮されている。かく言う私…
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』がまさかの韓国リメイク。原作は2010年の映画なので、実に15年ぶりというわけだが、あの映画はもう15年も前の作品なのかという時の流れにも驚かされる。原作は、田舎でマイホームを手に入れた2人の男が、人…
期待通りの面白さ。タイムループコメディの人気作としてよくサブスクのオススメには出てきていて、評判が高いのも知っていたのだけれど、映画を観てビックリ。規模やキャストからしてかなりの低予算だとは思うが、脚本の鮮やかさに舌を巻いてしまった。無限…
フェイクドキュメンタリーの韓国産ホラー映画『トンソン荘事件の記録』を観た。タイトルに偽りなく、トンソン荘という旅館でアルバイトが恋人を連れ込みそのまま殺害した事件に端を発した奇妙な出来事の記録。日本でも近年主流になっているフェイクドキュメ…
スラッシャー&ジュブナイル映画へのオマージュがたっぷりな『サマー・オブ・84』。よくタイトルの似た『Summer of 85』と混同されているのを見かけるが、2作に繋がりはないしジャンルさえまるで違う。私がこの映画を最初に観たのは、今は風前の灯火と化した…