社会から隔離された無人島に着陸したことで、サバイバル能力に長けた主人公とパワハラ上司との関係性が逆転し、嫌な奴に制裁を加える…だけの物語だったら凄く嫌だなと思っていた。所謂スカッとジャパン的な、因果応報隔離された無人島に着陸したことで、サバ…
『トワイライト・ウォリアーズ』のソイ・チェン監督の最新作『マッド・フェイト 狂運』。「誰でもいいから殺したい」という衝撃的なキャッチコピーが躍る本作は、占い師が殺人衝動を持つ青年と出会い、2人で運命を変えようともがく物語。作られたのは『トワ…
正月早々ポール・W・S・アンダーソン監督でミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画が公開されるのは本当にどうかと思う。あまりに正月に似つかわしくない。だがその不自然さこそが、正月という非日常にボンクラ映画という日常を差し込んできてくれているようで…
ラスト30分、あなたの世界が変わる。 こんな宣伝をされたらラスト30分を待つような鑑賞体験になってしまうだろうがと噛みついていたのだけれど、実際に観たら本当にラスト30分で物語のトーンが一気に変わった。 マクロスシリーズなどで知られる河森正治のオ…
オリバー・クイーン、お前は俺ではない何かになる前にトミー・マーリンに謝る必要がある。海外ドラマ『アロー』のシーズン1におけるMVPは間違いなく親友の彼だからだ。島にいた5年間…もとい、しばらくサブスクから姿を消していた『アロー』がU-NEXTで配信開…
集めてたけど読んでいなかった漫画をどんどん読んでいこうということで、年末年始休暇のスタートに『マッシュル -MASHLE-』を選んだ。これが大正解。ハチャメチャに面白い。クリーピーナッツのアニメ主題歌が大流行したので名前だけは知られていると思うのだ…
12/19週公開の映画予告編を紹介していく。 年末年始に映画館に行こうという人も多いことと思う。つまりはこの時期公開の映画のの予告編は年末年始という書き入れ時の興行収入を左右するものであり、気合いの入った予告編をたくさん拝めるはず。公開の量が多…
「邦画は面白くない」派の人からは予告だけでアレルギーを発症されてしまいそうなほど昨今のティーン向け邦画らしさが詰まった映画、『ロマンティック・キラー』。これがかなり面白かった。観ないのは損、というのとは少し違うのだけれど、日本の邦画って今…
ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が非常に面白かった。モラハラ気質のハイスペック男性・海老原勝男(竹内涼真)と、男性に尽くすことだけを生き甲斐と信じて生きてきた女性・山岸鮎美(夏帆)の別れから始まるラブコメディ。Tverでも174万以上お気に…
12/12週公開の映画予告編を紹介していく。 今週は無難なものが多かったというか、目を引くような予告編があまり見られなかった印象。とはいえ、前回も伝えた通りこの予告編感想は本編公開前の感想なので、作品自体はとんでもない傑作ということも考えられる…
『ジョジョの奇妙な冒険』について、よく「4部以降ラスボスが弱くなった」という話が出てくるが、私はこの言説について常に違和感を持ち続けている。なぜなら、第1部ファントムブラッドのディオ・ブランドーはジョナサン達に対して基本的に焦りまくっている…
12/5週公開の映画予告編紹介をしていく。 普段から時間の潰し方を探している私は、約10年前に映画館に行くと結構な暇つぶしになることを発見し、それ以来週に数作は必ず映画館で観る生活をしている。とはいえ毎週約20作ほどの映画が新しく公開されており、そ…
面白い映画を観ると自然と明日への活力が湧いてくるような、逆に現実から逃げて映画の世界に上映後も浸っていたくなるような、とにかく高揚した状態になることがあるのだけれど、個人的には2025年で最もその感覚をもたらしてくれた映画が、この『WEAPONS/ウ…
あまりに理想的な続編で、かなり感心してしまった。3年前に観た『ブラック・フォン』がホラーとしてもジュブナイルとしても非常に面白く、シチュエーションホラーとしての完成度に慄いたことが強く思い出される。『ドクター・ストレンジ』を監督したスコット…
坂下雄一郎監督の最新作、『金髪』。映画館の予告でなんだか変わった雰囲気の映画だなあと思ってはいたが、実際に観てみるとこれがまあ面白くて面白くて。決して大衆にクリーンヒットするような映画ではないのだけれど、社会風刺がすごく様になっていて気持…
予告の感触では平々凡々とした映画という印象で、特に期待していなかった『平場の月』。しかしこれが意外にもダークホースだった。こういうことがあるから映画鑑賞は止められない。市井の人々の感覚とすごく近い、等身大の恋愛ドラマ。劇的な感動をもたらす…
ポール・トーマス・アンダーソン監督のことをほとんど知らないままこの歳まで生きてこられたことを幸運に思う。映画界隈が何やらPTAPTAと繰り返し呟いているのを見て、急に教育の場で声を上げ出したのかと思ったが、よくよく調べればPTAはポール・トーマス・…
2005年にTVシリーズの放送が始まった『牙狼』も遂に今年で20周年。私は所謂2期である『牙狼 ~MAKAISENKI~』の直前辺りで初めて牙狼シリーズに触れた人間なのだが、それでももう約15年の付き合いになる。付き合いになるなどと言ってしまったが、実際にはシ…
第40回 横溝正史ミステリ&ホラー対象を受賞した『火喰鳥を、喰う』が遂に実写化。インパクト抜群のタイトルだが、中身はホラーかミステリーかなかなか判別がつかない重厚な作品で、デビュー作とは思えないほどに原浩先生の手腕が発揮されている。かく言う私…
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』がまさかの韓国リメイク。原作は2010年の映画なので、実に15年ぶりというわけだが、あの映画はもう15年も前の作品なのかという時の流れにも驚かされる。原作は、田舎でマイホームを手に入れた2人の男が、人…
期待通りの面白さ。タイムループコメディの人気作としてよくサブスクのオススメには出てきていて、評判が高いのも知っていたのだけれど、映画を観てビックリ。規模やキャストからしてかなりの低予算だとは思うが、脚本の鮮やかさに舌を巻いてしまった。無限…
フェイクドキュメンタリーの韓国産ホラー映画『トンソン荘事件の記録』を観た。タイトルに偽りなく、トンソン荘という旅館でアルバイトが恋人を連れ込みそのまま殺害した事件に端を発した奇妙な出来事の記録。日本でも近年主流になっているフェイクドキュメ…
スラッシャー&ジュブナイル映画へのオマージュがたっぷりな『サマー・オブ・84』。よくタイトルの似た『Summer of 85』と混同されているのを見かけるが、2作に繋がりはないしジャンルさえまるで違う。私がこの映画を最初に観たのは、今は風前の灯火と化した…
既に全26話の放映が終了し折り返し地点を過ぎたが、それでも番組に対する熱量は依然として変わらない。『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』、本当に面白い作品だ。前回は第1クール終了時点の第12話までで感想を書いたので、総集編も終わって後半戦に突入しよ…
個人的にはクレしん映画歴代トップ更新を狙えるほどの傑作だった。「ボーちゃんが鼻に紙を詰めて暴君になる」なんて馬鹿げたプロットを大真面目に一つの映画として完成させてしまえるのは、やはりクレヨンしんちゃんという作品の力だなあと。橋本昌和監督・…
2025年6月から続いている怒涛のJホラー劇場公開も佳境に入り、遂にホラーファン待望の『近畿地方のある場所について』が公開された。おそらく原作を読んで楽しみにしている人も多いだろう。原作の評判を知って、映画化を機に興味を持った方もいらっしゃるは…
正直まったくノーマークだったのだが、敬愛するデヴィッド・F・サンドバーグ監督の新作と聞いたら観に行かないわけにはいかなかった。原作のゲームは名前くらいしか知らないものの、その新鮮さが逆に良い効果を生んでくれるだろうと。何よりサンドバーグ監…
ピクサーの最新作『星つなぎのエリオ』は、孤独な少年が宇宙人と心を通わせるハートフルSF。『E.T.』っぽくもあり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』なところもあり、『未知との遭遇』や『エイリアン』などの有名SF映画のオマージュもたくさん。しか…
5年前の衝撃は今でも忘れられない。亀梨和也主演の『事故物件 恐い間取り』が公開され、そのあまりの酷さに目も当てられなかった。『リング』の中田秀夫監督の作品がずっと何だかパッとしないというのは多くのホラーファンが感じていることだろうが、やはり…
MCU映画37作目にして、フェーズ6の幕開けとなる本作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。MCUのフェーズを気にしてる人はもうだいぶ減っているような気がするが、公式からはMCUリセット計画なんてものも飛び出しているし、今年は『キャプテン・ア…